ロゴマークに込めた思い
私たちが育てた安全な農作物で「健康」になって欲しい─との願いを込めて、栄養価が高く生命力に溢れているモリンガの葉をモチーフにしました。
農園を守り続けてきたじぃじ、ばぁばと、その2人をそばで支えるスタッフ(家族)を5枚の葉っぱで表しています。丸いサークルには
「自然との共生」
「生態系の循環」
「初心を忘れない(原点回帰)」
という意味が込められています。
『原点にカエル…』
すべてを押し流した土石流
ひいらぎ農園は、かつて記録的な長雨で発生した土石流で、田畑から農機具、家屋の一部などが流される甚大な被害に見舞われました。
田畑は土砂に埋もれ、収穫前の農産物はすべて全滅。
至る所に流木や大きな岩が散らばっていて、復旧作業もどこから手を付けていいのかわからず、これからどうやって生活していけばいいのか途方に暮れる日々でした。
私は、この災害を体験していませんがじぃじ、ばぁばから聞いた話では、朝早くから日が暮れて手元が見えなくなるまで復旧作業、避難所で体を休めたら、翌朝には現場に出かけて泥や瓦礫を取り除く作業…。
まわりからの「頑張ってね」との励ましの声も素直に受け止められないような、そんな辛い辛い時期だったと言います。
あれから20年、災害からの復興。
里山の風景は、一部失われてしまいましたが、土石流で押し流された山肌には、木々が生い茂り、川にはホタルやトンボ、沼エビなど生き物が戻ってきました。
自然の力に元気づけられた当園が感じたこと─。それは、どんなに便利な世の中になっても、自然との共生を忘れてはいけないという事です。
当園は、自然災害によって多くのものを失いはしましたが、自然の恩恵によってふたたび作物が実り、元の里山の風景が戻りつつあります。
自然の持つ大きな力、生命力にはただただ驚かされるばかりです。
ここまでの自然環境を取り戻すのに、およそ20年もの年月がかかりました。
自然の回復力を見て感じたこと
少しずつ、少しずつ回復していく姿を見てきた私たちは「自然環境はヒトの手で強制的に変えるべきではない」「自然の力を邪魔してはいけない」と感じるようになりました。
そして、より良い自然環境のためにヒトの手助けが必要な時は、可能な限りそれをサポートしていく。それこそが、自然とヒトの共生なのだと思っています。
私たちはこれからもそんな自然の力を理解し、時には活用し、時にはサポートをしながら、誰もが安心して口にできる農作物を作り続けたい─。
そんな思いをロゴマークに込めています。