ひいらぎ農園は全国でも数少ないレザーリーフの栽培農家です。葉ものづくりのプロとして、安心で高品質のモリンガづくりに情熱を注いでいます。

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花卉ブランド「レザーリーフ」

花を引き立てる「グリーン」

正式には「レザーリーフファン」と呼ばれていますが、レザーリーフ、またはレザーファンと呼ばれることもあります。生花に添えられたり、ブライダルのテーブル装花や祭壇などに使われることが多い鑑賞用のシダの葉のことで、フラワーアレンジメントなどのフラワーデザインをしている人なら馴染み深いグリーンではないでしょうか。

葉に厚みがあり、革のように光沢があることから、その名がついたと言われています。

山口は全国産地のひとつ

温帯地方原産の植物なので輸入物も多いのですが、実は日本でも栽培が盛んで、東京(八丈島など)、鹿児島(種子島など)、山口(防府市大道地区)が三大産地と言われています。
東京と鹿児島は温暖な島が産地であるのに対し、ここ山口だけ本土での栽培となっていて、実は山口県の中でも栽培地区が限定されており、県中央部に位置する防府市の農業地域「大道」(だいどう)地区でのみ栽培されているんです。

大道地区のあちこちに見られるハウス群。夏場の陽射しは葉が焼けて色見に影響するので、ほとんどのレザーリーフのハウスには遮光ネットがかけられています。

卸市場買参人も認める品質の良さ

山口産のレザーリーフファンは「防府グリーン」という名称で親しまれていて、品質の良さと日持ちの良さには定評があり、花卉業界では重宝されている地域ブランドとなっています。ここ、防府のレザーファン部会では、定期的に部会員のハウスをみんなで順番に訪問し(写真上)、意見交換や技術指導を行って部会全体の品質と技術の向上を図っています。

判別作業は「一瞬」

出荷する前の選別作業は「調製」と呼ばれ、一番神経をつかう作業になります。ハウスから状態の良いきれいな葉を収穫し、調製作業で長さ(規格・等級)、胞子、傷みなどを判別していきます。

 

長さはMやL、2Lなど、サイズが刻まれた板の上で判別していき、規格(等級)ごとに束ねていきます。

熟練者になるほど判別作業は瞬時に行われ、そばで眺めているとあまりの早さにびっくりされるかもしれませんね。

 

この判別の基準はかなり厳しく、7割近くが等級落ちにより廃棄されます(写真下:山のように積まれたものが廃棄分です…)。もったいないのですが、美しい葉をお届けすることが防府ブランドのイメージを守ることに繋がりますので、調製は一瞬たりとも気が抜けません。

レザーリーフの未来のために…

レザーリーフの業界はどの産地も高齢化による後継者問題がささやかれています。令和4年11月、JA山口県のレザーファン部会設立30周年を記念した式典が催されました。式典の中でも、ブランドを守るためには後継者育成が急務だと訴えられていました…。

30周年記念式典の会場風景

防府のレザーリーフだけではなく、業界全体が盛り上がっていくためにも、各産地が各々のブランドを守りつつ、他産地との交流を深めながら、課題や情報を共有して共に発展していければといいなと思います。そのためにも若手の僕たちが頑張らねば!!

レザーファン優良賞

↑ R4年度の山口県花卉品評会で優良賞をいただきました! (ブログ記事へ

 

 

 

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